天然一枚物テーブルとして人気が高いモンキーポッド

天然一枚物テーブルとして人気が高いモンキーポッド

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天然一枚物テーブルとして人気が高いモンキーポッド

実は多くの人が知っているモンキーポッド



モンキーポッドという名前の木材は、ダイナミックで美しい木目が特徴で、国内では一枚板のダイニングテーブルとして利用されることが多いマメ科の常緑木です。自然の息吹を感じる家具が好きな方に人気の木材です。雨が降る前に葉が閉じる特性があるためレインツリーという別称もあります。30メートルほどの高さまで育ち、枝張りも40メートルほどあります。大きく育つので大きなサイズで切り取ることが可能なためテーブル天板として利用されています。ペルー沿岸を流れるフンボルト海流の名で有名な博物学者アレクサンダー・フンボルトの著作には、ベネズエラで枝張り58メートルに達するモンキーポッドを発見したと記されています。
自然の土壌で育つエリアは、中南米をはじめ熱帯、亜熱帯のアジアでも見られますが、寒冷地では育ちません。最近は日本でも室内観賞用として、植物の成長を抑え込む物質で処理したモンキーポッドが販売されていますが、冬場の温度管理をしっかりする必要があります。地植えは広大な土地が必要になりますが、巨大なサイズまで育ったものは、木材としての価値が非常に高く、珍重されています。
木目の美しさや加工のしやすさなどから、ハワイなどでは木製食器など土産物や工芸品の素材としてモンキーポッドが使われてきましたが、木材としての特性が一番発揮されるのは家具類です。とりわけ一枚板のダイニングテーブルは、個性的で美しい木目が際立ち、自然を実感できる触り心地も相まって、根強い人気を保っています。

芸術的で重厚感があるモンキーポッドの天板


一枚物のダイニングテーブル素材として人気のモンキーポッドですが、その名前は野生の猿がこの樹木の実を好んで食べることが由来とされています。樹木の実は鞘に包まれているのですが、英語では鞘をポッドというために、この名がついています。比較的育つ速度が早いので、大きいサイズの材木として利用しやすく、コストパフォーマンスは高いといえます。独特の木目や色調が格調高いものになり、個性が強い素材です。
天然のダイニングテーブル天板には、同じものはありません。専門店には複数の天板がそろっているので、自分の好みに合わせて選べばよいのですが、後悔しないためにはいくつかの注意点があります。第1に、色合いや縞模様が部屋の状態とマッチしているかどうかの確認です。モンキーポッドは、心材は金褐色や褐色で、辺材は白っぽい色です。どこで切り出された材木かで色の濃さや、縞模様の雰囲気はかなり違います。いずれにしても、個性的な模様が自然を感じさせると同時に、色合い的には強いイメージを生み出します。まるで色彩豊かな墨絵を思わせるような雰囲気は、きわめて芸術的であり重厚感も漂います。テーブルが周囲から浮いてしまわないように、部屋のフローリングの色調や、壁の色、カーテンの模様などとのハーモニーを考える必要があります。
第2に、一生もののダイニングテーブルですから不用意に傷をつけないように丁寧な使い方を心がける必要があります。材木は硬さでも分類されます。アカガシ、黒檀など非常に硬いものから、桐などの柔らかいものまでさまざまです。モンキーポッドはアフリカンマホガニーなどと同じくやや硬いグループに属します。木肌はやや粗いのでプロの職人による精緻な加工が求められます。その意味でも、一生ものの一枚板を選ぶ確かな目と、木材をベストの状態に仕上げることができるプロの職人を抱える専門店に足を運ぶことが大切です。

モンキーポッド天板の2種類の仕上げ方


モンキーポット_は比較的加工しやすいので、発注する際は天板サイズの細かな指定や、仕上げ方法、脚の素材やデザインなどについては、柔軟に対応できます。ただ天然テーブルの天板は仕上げの方法によってメンテナンスの方法も異なります。買ってしまえば終わりではなく、自分の人生とともに歩むパートナーという意識が大切です。これによって合板などとはまったく違う次元の天然素材の素晴らしさを実感できます。天然ものですから粗末に扱えば劣化します。逆に、子供を育てるように丁寧なメンテナンスを心がければ、名実ともに一生もののテーブルとして、かけがえのない伴侶となります。
メンテナンスの方法は仕上げによって異なります。この点は非常に重要です。主な仕上げの方法はウレタン仕上げとオイル仕上げです。ウレタン仕上げは、薄くて硬いウレタン樹脂塗料でコーティングします。これによって熱や水に強い表面が形成され、傷もつきにくくなります。お手入れも水拭きで問題ありません。ただコーティングには技術がいりますので、はがれるなどした際は、自分で補修することは困難です。プロの職人がいる専門店に修復を依頼することになります。ウレタン仕上げは、かつては、磨きこんでも経年にふさわしい独特の艶を出すことが難しかったのですが、現在は微粒子レベルの超薄膜加工によって、オイル仕上げに迫る仕上がりを実現することも可能です。
オイル仕上げは天然の植物油を木の導管に徐々に染み込ませる工程を繰り返し、薄く塗りこんでいく方法です。オイル仕上げはモンキーポッド自体の呼吸を妨げませんので、磨きこむほどに独特の風合いや艶、味が出てきます。経年とともに色合いも変化し、部屋の中で自然そのものの感触を味わうことができるのが魅力です。ただ、水滴がついたグラスなどを直接置くと、輪のような染みができますので、乾いてしまう前にふき取ることが大切です。普段は柔らかい布で乾拭きしたうえで、1年に1回の割合でオイルを塗布して乾燥を防ぎます。このようにウレタン仕上げに比べると管理に手間がかかりますが、自分でメンテナンスができますし、手塩にかけて育てるような努力を重ねることで、購入時とは違った風格を漂わせるようになります。これが天然の一枚もの天板テーブルの魅力です。

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